職務経験の棚卸し方法|応募書類に使える材料を整理する
自分には目立った実績がないと思っていても、日常的に担当してきた作業、周囲から任されたこと、失敗を防ぐ工夫などは応募書類の材料になります。経験を思い出す順番を整理します。
職務経験の棚卸しは、立派な成果を探す作業ではありません。過去の仕事を小さな作業単位に分け、「何をしたか」「どう進めたか」「何を身につけたか」を言葉にする作業です。
勤務先ごとに基本情報を並べる
最初に、文章へまとめようとせず、事実だけを一覧にします。
- 勤務先と在籍期間
- 所属部署や担当
- 雇用形態
- 主な商品、サービス、利用者
- 一日の仕事の流れ
短期間の仕事や補助的な業務も省かず書き出します。後から応募先に合わせて使う部分を選べばよいためです。
業務を動詞で分解する
「事務を担当」のような大きな表現ではなく、実際の動作へ分解します。
| 大きな表現 | 具体的な作業の例 |
|---|---|
| 事務 | 入力、集計、確認、連絡、書類作成、日程調整 |
| 接客 | 案内、注文受付、会計、問い合わせ対応、引き継ぎ |
| 製造 | 準備、組立、検品、記録、清掃、在庫確認 |
| 管理 | 進捗確認、教育、割り振り、報告、改善提案 |
動詞で書くと、異なる業界でも活かせる共通の力が見つかります。
工夫したことを探す
売上や表彰のような分かりやすい成果だけでなく、仕事を安定して続けるための工夫も重要です。
- 確認手順を作って入力ミスを減らした
- よくある質問をまとめて対応を早くした
- 道具の配置を変えて作業しやすくした
- 引き継ぎ資料を作った
- 忙しい時間帯に優先順位を決めた
数値が分からない場合は、無理に作らず、変更前と変更後の違いを具体的に説明します。
周囲から任されたことを思い出す
自分では当たり前だと思っていることほど、強みになっている場合があります。新人への説明、締め作業、クレームの一次対応、重要書類の確認など、継続して任された役割を挙げます。
同僚や上司からよく頼まれたことも、自分の得意分野を知る手掛かりです。
経験を「知識・技能・姿勢」に分ける
| 区分 | 例 |
|---|---|
| 知識 | 商品知識、業界用語、手続き、社内ルール |
| 技能 | 入力、接客、調整、説明、機器操作、文章作成 |
| 姿勢 | 正確さ、期限管理、協力、継続力、慎重さ |
応募先が違っても、技能や姿勢は共通して伝えられることがあります。
応募先との接点を選ぶ
棚卸ししたすべてを職務経歴書へ入れる必要はありません。求人票を読み、似ている作業、求められる力、活かせそうな経験を選びます。
求人票の確認方法は求人票の見方を参考にしてください。
一度作れば複数の応募に使える
棚卸しした情報は、履歴書、職務経歴書、面接準備、自己分析に共通して使えます。応募のたびに記憶をたどるのではなく、経験の材料集として保存し、必要な部分を選び直せる状態にしておきましょう。